支持者が高齢化し、選挙運動の足腰は弱る一

支持者が高齢化し、選挙運動の足腰は弱る一方。候補者は世襲ばかりで、無党派層には振り向いてもらえない。頼みの綱は公明党・創価学会だが、古くからの支持者には露骨な自公融合を嫌がる向きが少なくない。　最近の自民党の状況を手短に描写すると、こんな感じだろうか。党総務局が作成した総括文書にも、似たような記述があるので、そう的外れではあるまい。　加えて、落ち目の小泉純一郎首相に取って代わろうという元気印のニューリーダーも出てこない。党の将来を真剣に考えている人ほど、暗い気分に襲われていることだろう。　こんな時に「自民党の前途は洋々ですね」などと言ったら笑われるに違いないが、面白い調査結果を一つご紹介しよう。　選挙に参加できる年齢を現行の20歳から18歳に引き下げるよう運動している非営利法人（ＮＰＯ）のＲＩＧＨＴＳが先の参院選の際に実施した20歳未満の若者による模擬投票の結果だ。　インターネットを通じたり、渋谷駅前などでの街頭投票の呼び掛けに応じて投票したのは4826人。学校ぐるみで参加した中学校や高校もあった。　候補者が様々な選挙区選挙はややこしくなるので省き、模擬投票が対象にしたのは比例代表を想定した政党名投票だ。　その結果、第一党だったのは自民党。得票率34％で、民主党（31％）に競り勝った。大した差ではないと思われるかもしれないが、本物の参院選の方では30％対38％と水をあけられたことを考えると、遥かにまし。比例は昨年の衆院選も民主党が第1党だったのだから、意外と言っても差し支えないだろう。　今月初め、ＲＩＧＨＴＳと国会議員の意見交換会があったのでのぞいてきたが、この結果が発表され、「いよ～、大勝利」と民主党議員にからかわれた自民党の下村博文氏（50）が「いやいや、かろうじてで……」と言いつつ、嬉しそうだったのが印象的だった。　投票率の上下などに若干左右されるが、自民党の得票総数は長期低落傾向にあり、その一因として高齢化したコア支持者が徐々に亡くなっていっていることが挙げられる。　参院選の報道各社の出口調査などを分析しても、自民党が優勢なのは60歳代より上で、今後はますます先細りになりそうだ。　そうしたさなかに将来の有権者の間で第一党となれば、わずかなサンプルとは言いつつ、闇夜の一灯と言ってよいのではないだろうか。　先述の意見交換会で、民主党の増子輝彦氏（56）は選挙運動の特徴としてこんな話をしていた。　「初めて県議選に出たとき、若い候補が出たというので若い人が集まってきて、応援してくれた。その人たちがその後も応援してくれるのだが、そうなると新しい若い人は入って来にくくなり、選挙を重ねると段々と支持者の年齢が高くなってくる」　確かに、有権者の一員として考えると、若いころは既成の権威に挑戦する新人を押し上げてあげたくなるというのはその通りだろう。　つまり話は「自民党も候補者を大幅に若返らせれば、まだまだやれるかもしれない」という平凡な結論に達する。　人前で話せば「そんな話は先刻承知。自民党不利と言われた４月の衆院埼玉８区補欠選挙で若い自民党候補が高齢の民主党候補に勝った」とヤジられそうだし、安倍晋三幹事長に言えば、「だから党改革の一環として候補者公募など手は打ってます」と言われるだろう。　最後にもう一度、増子氏の話を紹介すると、こういう説も披露していた。　「子供に相手にされない候補者は落選する。『今度の新人はなかなかじゃないか』などの大人たちの本音を一番聞いているのは子供だ」  米国の青少年の間で、テレビを見ながらインターネットを利用する「新ながら族」が増えていることが分かった。青少年の64％が「テレビを見ている時にネットを使ったことがある」という。調査会社の米グルンワルド・アソシエーツがこのほど、報告書を発表した。法務省が２８日に発表した２００７年の「人権侵犯事件の状況」によると、全国の法務局などが新たに扱った人権侵犯事件計２万１５０６件（前年比０・８％増）のうち、学校でのいじめに関するものが過去最高の２１５２件（同１２１・２％増）になった。（2008年3月28日14時26分  読売新聞）栗林リースは室蘭市で港湾物流などを手がける栗林商会グループ。医療機械系のリースに強く、親会社との事業関連性は薄れつつあった。4月からの新リース会計への対応や金融商品取引法施行に伴う負担増もあり、メーンバンクの北洋銀に他社との提携を相談するなか札幌北洋リースとの統合が浮上。重複分野も少なく相乗効果が見込めると判断した。現場は、地形的な特徴などから、日本書紀が城柵（きかき）や武器庫を備えたと記す入鹿の邸宅「谷（はさま）の宮門（みかど）」の一部との可能性が指摘されている。同研究所が昨年１１月から９５０平方メートルを調査し、大型の倉庫とみられる建物跡２棟（床面積約４０平方メートル）や管理施設風の掘っ立て柱建物跡１棟（東西１０・５メートル、南北３・６メートル）を検出。建物の残がいを片付けた際に掘られたとみられる穴の中から、６４１～６６０年ごろの土器を確認したため、建物はこのころ廃絶したと確定した。【林由紀子】