特集：「逆境無頼カイジ」深夜の“逆萌え”アニメ 過酷ギャンブルで格差社会を問う

特集：「逆境無頼カイジ」深夜の“逆萌え”アニメ　過酷ギャンブルで格差社会を問う過酷なギャンブルの世界を舞台に、男たちの息詰まる人間ドラマを描くアニメ深夜アニメ「逆境無頼カイジ」(C)福本伸行／講談社・VAP・マッドハウス・NTV･D.N.ドリームパートナーズ　過酷なギャンブルの世界を通じて、男たちの息詰まる人間ドラマを描く深夜アニメ「逆境無頼カイジ」（日本テレビ系）。深夜帯で人気の“萌え”要素を一切排し、極限状況での人間の弱さと醜さをえぐり出し、見る者を「ざわ…ざわ…」させる“問題作”だ。【立山夏行】　■“希望の船”の過酷ギャンブル　　「カイジ」は、日本テレビ深夜でアニメ化された「アカギ」と同じ福本伸行さんの「賭博黙示録カイジ」が原作だ。高級車のエンブレムを盗んでコレクションするのが唯一の楽しみという自堕落な生活を送る若者・伊藤開司（カイジ）。遠藤という男が借金を取り立てにやって来て、カイジが連帯保証人となったバイト仲間が借金を1円も返さずに失そうしたことを告げる。30万円だった借金は、いつの間にか385万円に膨れ上がっていた。返すあてなどないカイジに、遠藤は一晩で借金を返すことができるという希望の船「エスポワール」でのギャンブル勝負を勧める……。　　カイジの最大の見どころは、過酷なギャンブルだ。グー、チョキ、パーのカードを使って、「★」のバッジを取り合う「限定じゃんけん」、鉄骨の上を渡って競走する「人間競馬」、「皇帝」「市民」「奴隷」の三種類のカードを出し合って勝敗を決める「Eカード」と、どの勝負も実に単純なものだ。　　だが、そこに厳しい条件を付けることで、ルールが単純な分、人間の極限心理がむき出しになる。「限定じゃんけん」では、高利の借金を背負い、他の参加者からカードを買うこともできる。カイジは仲間とカードの買い占めに走るが、ずる賢い参加者の船井のイカサマに引っかかり、計画はふいになってしまう。「人間競馬」では、前方を進む人間を押しのけ、徐々に幅が狭くなる鉄骨を渡り、最後は落ちれば助からないほどの高さを渡らねばならないようになっており、「Eカード」でも負ければ自分の鼓膜が破られるという、文字通り命を“賭けた”駆け引きに、極限に追い込まれた人間の弱さや醜さが浮き彫りにされる。　■映像化迷った「人間競馬」　　「カイジ」のアニメを手がけるのは、同じ福本作品の「アカギ」や、映画化され大ヒットした「デスノート」など話題作を次々と送り出してきた日本テレビの中谷敏夫プロデューサーだ。「借金」「ギャンブル」「暴力」と、通常のアニメではほとんど描かれないテーマに正面から取り組んでいる。中谷さんは、「カイジの連載が始まった90年代は、まだバブルの残り香があった時代。そのころに企画を立ち上げていたら、通らなかったかもしれない。00年代に入り、『格差社会』という言葉が叫ばれるようになって、この作品のメッセージを伝えなければならないと思った」と話す。　　佐藤雄三監督、シリーズ構成に高屋敷英夫さん、制作に「デスノート」などのマッドハウスという「アカギ」と全く同じ構成で、逆境をはねかえし、負け犬の境遇を抜け出そうとするカイジを、「アカギ」でも主役を務めた俳優の萩原聖人さんが演じている。さらに、カイジたちを追い込む過酷なギャンブルの元締となる利根川役に俳優の白竜さんを起用。立木文彦さんのたたみ込むようなナレーションで、カイジたちの心理や勝負のポイントが語られる。「ざわ……ざわ……」というマンガではおなじみの擬音も見事にBGMに仕上げ、物語を盛り上げている。　　「本当に面白いものは、表現をマイルドにしてしまうと伝わらないことがある」と話す中谷さんも、「人間競馬」のエピソードの映像化については迷ったという。人間を馬に見立て、鉄骨の橋から足を踏み外すと転落死という残酷なシーンも多数登場するからだ。だが、死の幻影を乗り越えて橋を渡りきったものの、最後にわなにかかって転落していくカイジの後輩・佐原や、カイジに動揺を与えないために口を両手で押さえたまま落ちていった中年男・石田のエピソードなど骨太の人間ドラマの中に、物語の真のテーマが描かれていると考え、アニメ版「デスノート」で監督を務めた荒木哲郎さんにコンテの制作を依頼。原作にない死神を登場させ、自分にしか見えない脱落者の亡霊を表現するなどアニメならではの演出を施すことで映像化を実現した。　■「メッセージなければ、やる意味がない」　　中谷さんは「日本テレビの深夜枠はアニメのために用意された枠じゃない」と、失敗したらいつでもバラエティー番組に入れ替えられるという危機感を持ち続けているという。「あの枠でなければ放送できないような強いメッセージを持った作品でなければ、やる意味はない。『カイジ』は、現代社会に足りないものを気付かせてくれる」と自信を見せる。　　物語は、エスポワールと人間競馬の元締としてカイジに苦痛を強いた利根川との直接対決を経て、真の主催者・兵藤との決戦に臨む。数々の死闘の末にカイジはどこにたどり着くのか……。深夜の“逆萌えアニメ”から、目が離せない。　【関連記事】【写真特集】逆境無頼カイジ：エンジェルの阪本麻美さん、「ざわ…ざわ…している」毎日新聞を訪問　2008年3月1日　

学会側は２００５年７月、仁徳天皇陵（大山古墳、大阪府）など１１の陵墓について、立ち入り調査を認めるよう要望書を提出していた。
海上自衛隊のイージス艦と漁船の１９日の衝突事故に関し、政府内で情報伝達の遅れがあったことで、防衛省内の連絡体制の不備が改めて問われそうだ。
ＪＩＳＡＲＴの方針について、同学会の星合昊(ひろし)倫理委員長は「第三者の卵子提供を明確に禁止しているわけではない」とし、「体外受精は夫婦間に限る」とする会告の違反には当たらないとの見解を示している。
現場は、深さ約１５００メートルで、地形が入り組んでいるという。
それをこなしたら＜一人前＞ということ◆＜成年＞――平たく言って、人が一人前と認められる年齢のことだが、何歳でその線を引くかは、時代、社会、地方、国などで異なる。
夜には両陛下をお招きした夕食会も開かれる。
ロディックに２−０のストレートで敗れた錦織（２１日、カリフォルニア州で）＝金沢修撮影
一方で、２３人の全理事のうち、全国８ブロックの地方代表など計１０人の人選については意見をまとめ、２４日の臨時評議委員会に諮ることを決めた。
女子五十メートルバタフライ予選では、加藤ゆか（山梨学院大）が２５秒９９をマークし、自身の日本記録を０秒１３更新した。
野田豊司氏（のだ・とよし＝元明電舎副社長）１６日、心筋梗塞（こうそく）で死去。
民主党の前原誠司氏の質問に答えた。
日比谷高では、午前８時前から受験生が続々と集まり、女子生徒の一人は「勉強も部活も頑張ろうと準備した。
同病院では「装置を製造元に返却して点検するとともに、看護師の見回り態勢なども検証している」としている。
しかも、衝突前には、あたごから清徳丸の左舷の赤色の灯火が見えていなければならない。
都内では昨年１２月にも慶応大や東大で同様の被害が相次いでいた。
これを受け、防衛相は同日付で「改革推進チーム」を省内に設置し、内局（背広組）と自衛隊の各幕僚監部（制服組）を統合・再編する案などの検討に着手した。
装備ばかりがご大層で、艦上にも省内にも大事な「魂柱」が欠落しているように思えてならない◆早春の冷たい海に投げ出された親子の安否が気遣われる。
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皇太子さまは３０分ほど滞在し、お住まいの東宮御所に戻られた。
喪主は長男、正一（しょういち）氏。